光の波長とその活用

光は下図のように、波長によって分類され、それぞれの波長域ごとの特徴を生かした活用が行われています。紫外線は従来から様々な産業用途、医療・安全衛生分野で活用されていますが、最近ではより波長が短い深紫外線の研究が進み、活用が期待されています。

図1 光の波長域と活用

◆深紫外光(DUV:Deep Ultra Violet)は、紫外線の中で200~320nmの波長域の光。 DNA・RNAの吸収作用により、インフルエンザウイルスやノロウイルスあるいはカンジタ等の真菌類の殺菌や無害化に有効で、遺伝子の耐性化を伴わないクリーン殺菌として水や動植物の殺菌、空気殺菌や器具殺菌に有効。また、触媒との組合せによる消臭や難分解物質の分解・無害化、皮膚治療などの医療機器に応用され、広い分野で活用が期待されている。

◆深紫外光源の市場は世界でおよそ1000億円と言われ、現在、水銀ランプが9割以上のシェアを占める。